緒方拳主演、日本の時代劇映画である。
江戸時代初期。
将軍家光の子、竹千代が山奥の温泉で湯浴みをしていた。
そこに、大勢の山伏の格好をした刺客が襲いかかった。
警護の者達が次々に倒されていく。
乳母の矢島局は、温泉の湯を抜き、竹千代とともに床下に隠れた。
山伏が小屋に入ってきた時、突如、数人の浪人が現れ、山伏達と戦闘になった。
石河刑部とその配下の者だ。
石河らは山伏を倒し、竹千代を日光東照宮に連れて行った。
そこには、竹千代の子守役である元老中・堀田正盛が待っていた。
堀田は、石河らを竹千代の警護役として雇っていたのだった。
山伏は、根来の忍者集団だった。
また、竹千代暗殺を企てたのは、老中・阿部重次だった。
それは、将軍家光の命を受けてのものだ。
御公儀目付役・伊庭庄左衛門を伴って、阿部は東照宮を訪れた。
そして、5日後に江戸で竹千代の元服式を行うから連れてくるようにと、堀田に命じた。
阿部と石河は、深い因縁があった。
石河は、かつて阿部の妹・お万の方と結婚していた。
阿部は、自分が老中になるために、彼女を将軍家光の側室に差し出したのだった。
堀田は、危険を承知の上で、江戸に向けて出発した。
この作品は、戦闘シーンが素晴らしい。
ほぼ全編にわたって、迫力ある戦闘が繰り広げられる。
ただ、馬がかわいそうだった。