スティーブン・スピルバーグ監督、メリル・ストリープ、トム・ハンクス主演、アメリカの映画である。
1966年、ベトナム。
国防総省は、ベトナム戦争の戦況調査のために、ダニエル・エルスバーグを派遣した。
ダニエルは文書を作成、帰りの飛行機の中でマクラマラ国防長官に意見を聞かれた。
彼は、絶望的だと答えた。
政府は、事実を隠蔽し、マスコミは「戦況は好転している」と報道した。
ダニエルは、勤務先のランド研究所から、自らが作成した文書を盗み出してコピーした。
1971年、ワシントン。
キャサリン・グラハムは、夫が亡くなったため、ワシントン・ポストの社主を引き継いだ。
彼女は、ニューズウイークから、やり手のベン・ブラッドリーを引き抜いて、編集主幹に据えた。
ある日、ライバル紙のニューヨーク・タイムズがスクープを掲載した。
それは、ベトナム戦争に関する機密文書「ペンタゴン・ペーパーズ」の一部だった。
ライバルに出し抜かれたベンは、キャサリンに、個人的に親しいマクラマラから文書を貰い受けるよう頼んだ。
しかし、道義に反するとして、キャサリンは拒絶した。
ワシントン・ポストの編集部に、ペンタゴン・ペーパーズの一部ではないかと思われる文書が届けられた。
掲載すべきかどうか検討しているうちに、同じものがニューヨーク・タイムズに掲載された。
またしても、先を越された。
政府は、ニューヨーク・タイムズ紙に、記事の発行を差し止めるよう通達を出した。
ベンは、かつてランド研究所に勤めていた編集局次長のバグディキアンに、ダニエルと接触させた。
バグディキアンは、ダニエルからコピーを入手した。
この作品は、二人の主役が素晴らしい。
後半は、すごく盛り上がって、ドキドキして観られる。