captainsunday’s blog

ネタバレしないように、思い出に残っている映画を、簡単に解説しています。

嵐が丘 ( 1939 )

アメリカの映画である。

 

19世紀の英国、ヨークシャー。

 

嵐が丘」と呼ばれる古い館が、荒野に建っていた。

 

ある雪の夜、ロックウッドという男が道に迷い、嵐が丘を訪ねてきた。

 

館にはヒースグリフと妻イザベラが、使用人たちと暮らしていた。

 

みんな陰気で、雰囲気は暗い。

 

ロックウッドは泊めてもらえることになり、部屋に案内された。

 

彼が寝ていると、外から女性の声が聞こえてきた。

 

ロックウッドは、恐怖のあまり大声を出した。

 

それを聞きつけてヒースグリフが部屋に飛び込んできた。

 

女は自分がキャッシーだと名乗ったと聞き、取り乱したヒースグリフは、飛び出していった。

 

古くからの使用人エレンが、語り始めた。

 

聞こえてきた声の主は、ヒースグリフの恋人だったキャサリン ( キャッシー ) だった。

 

40年前、館の主人アーンショーは、仕事先のリバプールで孤児の男の子を拾って帰ってきた。

 

彼は孤児をヒースグリフと名づけ、育てた。

 

アーンショーには、息子と娘がいた。

 

同じ年頃のキャッシーは、ヒースグリフと仲良く遊んだ。

 

しかし、兄のヒンドリーは、彼を憎んだ。

 

やがて父が亡くなり、跡を継いだヒンドリーは、ヒースグリフを馬丁としてこき使った。

 

成長したキャッシーとヒースグリフは、愛し合っていた。

 

ヒースグリフはキャッシーに駆け落ちしようと誘うが、彼女には貧しい生活など耐えられない。

 

ある日、二人はリントン邸の舞踏会を覗きにいった。

 

その時、キャッシーは番犬に足を噛まれてしまった。

 

この騒動で、身分の低いヒースグリフは村から追い出されてしまった。

 

やがてキャッシーは、リントン邸の主人エドガーから、プロポーズされた。

 

 

モノクロの作品ゆえか、人々の心の暗さが、よく浮き上がっている。

 

「愛か金か」は、女性にとっての永遠のテーマなのだろうか。