約1000年前、宋の時代。
旅に出て半年、仲間の大勢が死んだ。
生き残ったのは、ウイリアムとトバール。
もう一人は傷を負って死にかけていた。
その日も、何とか馬賊から逃げ切って、洞窟で一息ついた。
その時、何者かに襲われ、ウイリアムは敵の腕を切断した。
それは人間のものではなかった。
ウイリアムとトバールは、それが何かを調べるため、腕を持って出発した。
再び馬賊に追われて逃げていると、巨大な城壁にたどり着いた。
万里の長城だ。
馬賊は逃げ去り、二人は捕縛された。
軍師ワンは、彼らが持っていた腕が何であるかを知っていた。
それは、饕餮 ( とうてつ ) と呼ばれる、凶暴な怪物のものだった。
尋問の後、二人は縛られたまま長城の上に連れて行かれた。
そこでは、大勢の兵士が戦闘準備に入ったいた。
程なくして、饕餮の大群が襲いかかってきた。
火球の投石や矢による、激しい攻撃が始まった。
攻撃を掻い潜り、饕餮が城壁を登って侵入してきた。
大混乱の中、二人は白人バラードに縄を切ってもらい、闘いに参加した。
トバールとの連携で、侵入してきた饕餮を殲滅した。
女王饕餮の合図で、大群は引き上げていった。
リン隊長は、バラードから英語を習っていて、話すことができた。
ウイリアム達は英雄として歓迎され、食事に招待された。
そこでウイリアムは弓の腕前を披露し、リン隊長とも打ち解けた。
再び、饕餮が襲来した。
この作品は、規模の大きさが見どころだ。
饕餮も大群だが、宋も大軍である。
物語は単純で、ファンタジーとして大いに楽しめる。