松坂桃李主演、日本の時代劇映画である。
明和九年四月、江戸。
佐々木玲圓の剣術道場で、河出慎之輔と小林琴平が打ち合っている。
次に、小林琴平と坂崎磐音が試合をした。
この三人は、豊後関前藩の藩士であり、江戸参勤を終えて国へ帰る。
国に戻ってきて、三人は峠から関前湾を見下ろした。
妻の舞が待つ慎之輔は、早く帰りたくて仕方がない。
舞は琴平の妹でもある。
また、琴平のもう一人の妹・奈緒は、磐音の許嫁だ。
翌日、祝言をあげる予定である。
帰国した磐音は、両親や妹との再会を喜んだ。
小林家では、奈緒が両親に、嫁ぐ前の挨拶をしている。
そこに琴平が帰ってきた。
挨拶が中断した形だが、明るい琴平の帰郷を、皆、喜んだ。
慎之輔が帰宅しようとするところを、叔父の蔵持十三が路上で待ち受けていて、話があると、酒場に連れ込んだ。
そこで、舞が山尻頼禎という男と浮気をしていると話した。
酔って帰宅した真之輔は、舞を斬った。
翌朝、琴平が舞の亡骸を引き取りに来た。
そこで、琴平は慎之輔を斬った。
琴平は、山尻の屋敷に出かけ、頼禎を斬って捨てた。
磐音が駆けつけた時には、琴平は既に八人を斬っていて、誰の手にも負えない状態だった。
磐音は琴平と立ち合い、斬った。
小林家は、お家断絶となった。
また磐音は脱藩して浪人となり、江戸深川の鰻屋で働いていた。
磐音に用心棒の話が舞い込んだ。
主人公が追い込まれないので、物語が上滑りだ。
前半の事件が、解決していない。