captainsunday’s blog

ネタバレしないように、思い出に残っている映画を、簡単に解説しています。

五月のミル

フランス、イタリア合作の映画である。

 

1968年5月、南仏ジェール県。

 

当主のヴューザック夫人が、突然、発作を起こして亡くなった。

 

長男のミルは、直ぐに親族達に連絡を取ろうとするが、ストのせいで、なかなか電話がつながらない。

 

ようやく、ミルの娘カミーユとその子供達、姪のクレールとその女友達、弟のジョルジュとその後妻が、駆けつけた。

 

彼らは、夫人の死を悼むことなく、遺産や革命の話ばかりしている。

 

カミーユとジョルジュは、屋敷を売り払う話をし始めた。

 

ミルは、激怒。

 

家を飛び出して、ザリガニ釣りに出かけた。

 

その後、公証人がやってきて、夫人の遺書を読み上げた。

 

小間使いで「人生最後の友人」とされたアデルが、相続人に含まれていた。

 

ミルは、それが嬉しかった。

 

翌日、葬儀屋がストに参加してしまった。

 

仕方なく彼らは、遺体を庭に埋めることにした。

 

そして、葬儀を1日延期して、ピクニックに興じた。

 

この作品は、享楽主義、楽天主義ブルジョアの生態を描いたものだ。

 

南仏の、豊かな自然が美しい。