日本のアニメーション映画である。
小学五年生の茂野吾郎は、福岡に引っ越してきた。
そして、博多南リトルの入団テストを受けに行く。
早く着いた吾郎は、もう一人、入団テストを受けるという木下誠也と出会う。
やがてチームが到着し、二人は監督に自己紹介をした。
監督は、この時期は即戦力しか取らないと言う。
一応、テストはしてもらえたが、緊張した木下は3球で終わり、肩を壊している吾郎はバッティングを申し出たが、拒否された。
吾郎は、大声で嫌みを言い、監督を挑発した。
しかたなく監督は、二人に勝負させ、勝った方を採用するという。
落ち着きを取り戻した木下は、良い球を投げた。
吾郎は、完璧に捉えるが、ファール。
3球目を、吾郎はわざと空振りした。
そして、「勝負させて一人しか採用しないという残酷な監督の下でやるつもりはない。」 と言い残して、吾郎は去っていった。
家に帰り、吾郎と母が話していると、監督から電話があった。
その後、家に来た監督は、吾郎に入団してくれるよう頼んだ。
チームで実力が飛び抜けていた吾郎は、監督から四番を打つよう申し渡された。
今まで四番を打ってきた6年の古賀は、気に入らない。
野球好きには、堪らない作品だ。
友情、努力、勝利が揃っていて、ワクワクさせられる。
また、監督にも上級生にも、ズバッと正論を吐く吾郎が、格好いい。
ただ、少年が肩を壊してまで勝負に固執するところを美化するのは、時代錯誤と言える。