スウェーデンの映画である。
長年の十字軍遠征で疲れ果てた騎士アントニウスは、従者のヨンスを伴って故郷へ向かっていた。
海岸で休憩していると、黒いマント姿で真っ白な顔の男が現われた。
男は死神であり、アントニウスの命を奪いに来たのだった。
アントニウスは、命を賭けて死神にチェスの対決を申し込んだ。
勝利すれば、命が助かる。
故郷では、妻が待っているのだ。
アントニウスと死神のチェスは、アントニウスの心の中で行われる。
途中の教会で、アントニウスは懺悔した。
しかし司祭にチェスの勝ち方を話すと、それは死神が変身していたのだった。
2人の旅は続く。
旅芸人の家族、ヨンスが助けた少女、鍛冶屋夫婦などが加わって、賑やかな旅になった。
死神はついてくる。
モノクロの作品で、全体に寂しい雰囲気が満ちている。
アントニウスは、十字軍遠征が徒労に終わっため、信仰心を失っていた。
信仰心を取り戻す猶予が欲しくて、チェスを申し込んだのだった。
後味は、よろしくない。