アメリカの映画である。
紀元1世紀、皇帝ネロ時代のローマ。
マルクス・ウィニキウス率いる第14軍団が、3年ぶりに凱旋した。
マルクスは宮殿で叔父ペトロニウスに会い、その後、退役した元将軍プラウティウスの元を訪れた。
そこにいた美女に、マルクスは一目惚れする。
プラウティウス夫妻は、リギ族の王女を養子にしていた。
本名はカリナだが、本人の希望で「リギア」 と名乗っている。
女性を奴隷としか見ないマルクスは、好意を上手く伝えられない。
リギアは、ヘラクレスのような巨人ウルススに、守られていた。
ネロの妻ポッパニエは、この時からマルクスに興味を抱く。
ある日、リギアは近衛兵に拉致された。
実際は、マルクスかネロの許可を得て、宮廷での祝宴に招待したのだった。
マルクスのやり方が気に入らないリギアは、姿を消す。
ペトロニウスに相談したマルクスは、占い師キロの指示でキリスト教徒の集会に忍び込んだ。
そこにリギアは、居た。
集会後マルクスは、護衛と共にリギアの後をつけたが、途中でウルススに叩きのめされてしまう、
護衛は、彼に殺された。
怪我をしたマルクスを、ウルススは隠れ家に運び込み、リギアが手当をした。
2人は打ち解け合うが、マルクスはキリスト教が受け入れられず、そのまま帰ってしまう。
その後、ネロがローマに火を放った。
壮大なスケールで描いているが、原作を読んでいると、物足りない。
原作では、ネロの残虐さ残酷さは、凄まじい。
さらに、リギアが殺されるかも知れないというサスペンスが、ずぅ~っと続く。
映画も約3時間の大作なのだが、サスペンスは薄い。