captainsunday’s blog

ネタバレしないように、思い出に残っている映画を、簡単に解説しています。

L.Aコンフィデンシャル

アメリカの映画である。

 

1950年代のロサンゼルスは、マフィアが暗躍していた。

 

ある日、カフェで元刑事を含む数人が殺される。

 

捜査が始まるが、警察内部に裏切り者がいて、、、という話だ。

 

警察の腐敗を描いた作品は多い。

 

この映画は、ハリウッド初出演のラッセル・クロウが、格好いい。

 

彼は、この作品をきっかけに、スター街道まっしぐらとなった。

 

物語が複雑で解りにくいが、映画は理解するものではなく、楽しむものだ。

 

格好いい俳優が銃をぶっ放し、迫力ある暴力シーンを観て、スカッと出来れば、それでいい。

 

そういう人に、お薦めの作品である。

ケイン号の叛乱

アメリカの映画である。

 

第二次世界大戦中、アメリカの老朽化した掃海艇「ケイン号」の艦長と部下の物語だ。

 

ケイン号に新しく就任した艦長が、規律に厳しいだけで無能であった。

 

まともな訓練も出来ず、ちょっとした事件で、部下と対立する。

 

副長をそそのかす奴もいて、艦内は、ぎくしゃくしてくる。

 

そして作戦中に、副長が艦長を拘束し指揮権を奪う暴挙に出た。

 

帰還した後、軍法会議が始まる。

 

叛乱をメインにしたいのか、軍事裁判をメインにしたいのか。

 

裁判が後半にあるから、そちらを重視しているのだろうけど、前半の緊迫感がないから、後味が悪くなっている。

 

原作は、ハーマン・ウォークの「ケイン号の叛乱」で、日本語訳が出ている。

 

この作品は、小説の方が没入できた。

白雪姫と鏡の女王

アメリカの映画である。

 

ハリウッドの脚本家不足は、相当深刻なのだろう。

 

日本のアニメやゲームを実写化したり、昔話をちょっと変えたりで、オリジナルな作品が出てこない。

 

これも、その流れである。

 

オリジナルな物語を創造することは、パロディーの何十倍、何百倍も難しい。

 

しかし、それが出来る脚本家を養成しなければ、映画産業自体が衰退するだろう。

 

時間は掛かるが。

 

それにしてもこの台本で、ジュリア・ロバーツが、よく引き受けたものだ。

 

白雪姫の物語をコミカルにしてみたという意図を感じたが、どうせやるなら、徹底的にパロディーにして欲しかったね。

 

そうするには、筒井康隆並みの才能がいるか。

 

この映画は、失敗作である。

 

童話を忠実に再現する方が、よっぽど良い作品になっただろう。

 

もう一つ。

 

エンディングが、白雪姫のダンスである。

 

最低のラストであった。

 

 

 

 

ダンテズ・ピーク

風光明媚な田舎町「ダンテズ・ピーク」の悲劇である。

 

そこは、住みたい街として人気があり、大企業の支社が建設されるとあって、街は活気にあふれていた。

 

その街のシンボルである「ダンテズ・ピーク火山」が、突然噴火し、街はパニックになる。

 

火山の噴火がいかに恐ろしいものであるか、この映画を観ればよく分かる。

 

噴煙が上がる山の麓では、銃弾のように火山弾が降り注ぐ。

 

さらに、巨大な火山礫、火山岩が燃えながら落ちてくるのだ。

 

数年前、御嶽山の噴火に遭遇した人たちは、まさにこの様な中で命を落としたのである。

 

火山列島日本において、明日起きても不思議ではない光景が、この映画の中にある。

 

一度観ておくべき作品であろう。

 

 

イン・トゥー・ザ・ブルー

アメリカの映画である。

 

西インド諸島バハマの海で、観光ダイバーとして働く青年が主人公だ。

 

彼は、沈没船の宝物を発見することを夢見ていた。

 

そしてある日、夢が叶い、お宝を発見する。

 

そして近くに沈んでいた飛行機の中から、大量の麻薬が出てきた。

 

それはマフィアが密輸する途中、墜落したものだった。

 

当然、見付けた彼と仲間たちは命を狙われる。

 

あとは、お約束のストーリーが展開されていく。

 

この映画は、海がきれいだ。

 

海中の美しさは、沖縄のそれにも負けていない。

 

実際に潜ってみたいと思わせる。

 

見どころは、それだけではあるが。

 

約束通りの映画は、見終わった後に違和感が残らなくていい。

フリーランス

タイの映画である。

 

第十一回大阪アジアン映画祭でも上演された作品である。

 

先日テレビでやっていたので、録画して観た。

 

主人公はグラビア写真修正の仕事を、フリーで請け負っている。

 

頼まれた仕事は全て請け、徹夜続きの毎日を送っていた。

 

その結果、体中に発疹が出来、通院することになる。

 

そこで主治医の女医に恋をして、というような話が展開していくのだが、退屈だった。

 

タイでは、評判のよい映画だったらしいが。

 

キャストが全員真面目で、教育映画を観てるように感じた。

 

日本人から見ると、この映画は娯楽ではなく、芸術作品だ。

 

だから観る時は、そのつもりで。

モリー先生との火曜日

この映画は、フィクションである。

 

筋萎縮性側索硬化症 ( ALS ) に冒され、余命幾ばくもない大学教師が、かつての教え子に個人教授をする物語だ。

 

ジャック・レモンモリー先生役の映画で、彼の遺作である。

 

新聞コラムニストのミッチ・アルポムが、ある日テレビに出ている大学時代の恩師を観る。

 

彼は、難病に冒されていながらも、人生いかに生きるべきかを話していた。

 

早速会いに行くと、モリー先生はミッチのことを憶えていた。

 

新聞社は、ミッチが先生に会いにいけるよう、毎週火曜日に休暇を与えた。

 

以後、十四回、個人授業を受ける。

 

この作品は実話であるので、飾りがない。

 

珠玉の名言が満載である。

 

人生全般について、たくさん学ぶことが出来る。

 

この作品は、「お涙頂戴映画」と泣けることを期待して観る映画ではない。

 

良き師に巡り会えなかった人には、素敵な映画であろう。