ジェット・リー主演の作品である。
少林寺を紹介した時に、悪口を書いたので気が重かったのだが、この作品は、文句の付けようがない。
自閉症の息子を男手一人で育ててきた主人公が癌に冒され、息子を連れて入水自殺を図る。
しかし、泳ぎの得意な息子に助けられて、考えを改め、息子が自立できるように訓練を始める。
周りの人たちが暖かく見守り、一つ一つ出来なかったことが出来るようになっていく。
時に厳しく、時にユーモアを交え、見る者を引き込んでいく。
奇跡は起きず、父に最後の時が訪れるが。
ジェット・リーが、カンフーアクションを封印しても一流の役者であることを証明した作品である。
心が温まる、良い映画だ。