哀川翔主演、日本の映画である。
2010年、横浜市八千代区で、凶悪犯罪が多発していた。
アメリカから極秘情報を入手した防衛庁は、職員を八千代区に派遣し、安アパートに張り込ませた。
八千代区の小学校教師・市川新市は、しがない中年で、生徒からは「暗い先生」と呼ばれていた。
そのせいで息子の一輝は、いじめに遭っていた。
新市の妻・幸世は浮気をし、娘のみどりは、中年男性と援助交際をしている。
そんな新市の楽しみは、ヒーローのコスプレだ。
彼のお気に入りは、子供の頃に見た不人気番組「ゼブラーマン」である。
その番組は途中で打ち切りになったため、今では誰も覚えていない。
ある日、車椅子の少年・浅野晋平が転校してきた。
新市が何気なく晋平のノートを見ると、晋平はゼブラーマンのイラストを描いていた。
晋平に話を聞いた新市は、彼のゼブラーマンに関する知識に驚き、尊敬を込めて「浅野さん」と呼ぶようになった。
そして、晋平から教えてもらったことをもとに、ゼブラーマンのコスチュームを強化していった。
その出来具合が気にいった新市は、晋平に見せたくなって、コスチュームを着たまま浅野家に向かった。
その時、女性の悲鳴が聞こえたので駆けつけると、蟹のマスクを被った通り魔がいた。
この作品は、哀川翔の主演100作品目を記念して制作されたものだ。
真面目なユーモアが、面白い。