イタリア・フランス合作のコメディーである。
名作「ローマの休日」のパロディーだ。
日本公開に当たって、ポスターの邦題では「法王」の文字が小さく書かれていた。
物語は、ローマの休日よろしく、法王の脱走である。
ローマ法王が亡くなると、次の法王は枢機卿達による選挙で決まる。
枢機卿達は、皆、「自分が選ばれませんように」と祈りを捧げているシーンなど、随所に笑いの種が仕掛けてある。
選出されたのは、無名の、気弱な一人であった。
プレッシャーに耐えきれず、会見の前に逃げ出してしまう。
ラストは、納得しがたいものがあるが、全体に愉快な作品だ。