captainsunday’s blog

ネタバレしないように、思い出に残っている映画を、簡単に解説しています。

ドノバン珊瑚礁

ジョン・ウェイン主演、アメリカの映画である。

 

ポリネシアの島で、マイケル・ドノバンは「ドノバン珊瑚礁」 という酒場を営んでいた。

 

その日はドノバンの誕生日で、友人のデダム医師やその子供達と釣りをしていた。

 

子供達はパティーを楽しみにしている。

 

そこへ、海軍時代の喧嘩相手ギルフーリーが、突然やって来た。

 

海軍時代と同じように、2人が喧嘩を始め、デダムが仲裁した。

 

デダムは、アメリカ本土にあるデダム海運会社の跡取りなのだが、それが嫌で、太平洋戦争の後、この島に居着いたのだった。

 

本土にいるデダムの娘アメリアが、会社の株式を受け取るために島に来ることになった。

 

この島には、ここで生まれたデダムの子供が、三人いる。

 

アメリアは、そのことを知らない。

 

アメリアが島の近くまで来たとき、デダムは診療のために島を巡っていた。

 

ドノバンは、デダムの子供達に自分の子供の振りをさせることにした。

 

アメリアが到着した時、ドノバンが迎えに出た。

 

この時、不手際でアメリアを海に落としてしまう。

 

ドノバンが、びしょ濡れになった彼女をデダム邸まで連れていったのだが、彼の粗暴さに、彼女は辟易した。

 

その夜、ドノバンはデダムの息子を連れてデダム邸を訪れた。

 

そこで、また、喧嘩だ。

 

これは、ほのぼのとしたコメディである。

 

 

二百三高地

日本の映画である。

 

十九世紀の末、ロシアが南下して、満州から朝鮮半島に触手を伸ばしてきた。

 

これを阻止するためには、ロシアと戦争するしかない。

 

しかし、維新間もない日本にとって、ロシアはあまりにも強大だった。

 

政府が回線に傾いていく中、伊藤博文は戦争回避に奔走していた。

 

世間でも、開戦派と戦争反対派の対立が、激化していた。

 

ある日、反対派である平民社の松尾佐知が、興奮した民衆に殴られそうになった。

 

通りかかった古賀武志が、彼女を救った。

 

1904年、日本はロシアとの戦争に踏み切った。

 

そんな中でも、神田のニコライ堂では、ロシア人司祭によるロシア語講座が開かれていた。

 

そこで、佐知と武志が再会し、愛し合うようになる。

 

しかし、武志は出征することになる。

 

後半の戦闘シーンは、凄まじい。

 

痛みが伝わってくる。

 

二百三高地の戦いは、史実だ。

 

愚かな作戦で、日本軍は、多くの犠牲者を出したのだ。

 

 

ナイル殺人事件

アガサ・クリスティー原作、イギリスの映画である。

 

若くて美しい大富豪のリネットは、友人であるジャッキーの婚約者サイモンを奪って結婚した。

 

二人は、エジプトへハネムーンに行く。

 

ジャッキーは、2人についていって、嫌がらせを繰り返した。

 

見かねた名探偵ポアロが、ジャッキーを諭すが、聞き入れない。

 

拳銃を持ち出して、殺してやりたいという始末だ。

 

翌日、リネットとサイモンは列車に乗る振りをしてクルーズ船に乗り込んだ。

 

ポアロもいる。

 

一行が下船して神殿を見学していると、リネットめがけて石が落ちてきた。

 

リネットは、咄嗟によけて助かった。

 

そこにジャッキーが現われて、一行に合流する。

 

その夜、酒に酔ったジャッキーは、誤ってサイモンの足を撃ってしまった。

 

そして翌朝、リネットが頭を撃ち抜かれて死んでいた。

 

壁には、彼女の血で「J」 と書かれていた。

 

真っ先にジャネットが疑われたが、彼女にはアリバイがあった。

 

名探偵ポアロの調査が始まる。

 

原作を読んでいると、犯人が分かっていて面白くないだろう。

ハード・トゥ・キル

ティーブン・セガール主演、アメリカの映画である。

 

1983年。

 

ロス市警の刑事メイソン・ストームは、トレント上院議員対立候補殺害を依頼している現場を目撃し、一部始終を撮影した。

 

これを知ったトレントは、手下にメイソン殺害を指示する。

 

自宅が襲われ、妻は死亡、メイソンも多数の銃弾を受けたが、一人息子のトニーは、何とか逃げ出せた。

 

犯人は、現場にコカインをばらまいて偽装工作をした上で、逃走した。

 

昏睡状態のメイソンは、病院に運ばれた。

 

警察署のオマリー部長は、メイソンがコカインを使うはずもなく、陰謀に巻き込まれたと考える。

 

そして、表向き、メイソンは死亡したと発表した。

 

7年後、メイソンの意識が戻る。

 

目覚めたメイソンは、献身的な看護師アンディの助けで警察に連絡するが、オマリー部長は、既に退職していた。

 

その上、メイソンが生きていたことがばれて、再び命を狙われる。

 

メイソンは、看護師の叔父が所有する別荘に身を隠し、身体を回復させた。

 

そして、復讐が始まる。

 

復活後は、彼のいつものパターンで、無敵だ。

 

圧倒的な強さで、敵を倒していく。

 

この辺りは水戸黄門の印籠と同じで、こうでなくてはいけないのだろう。

 

 

白鯨 ( 1956 )

グレゴリー・ペック主演、アメリカの映画である。

 

1841年の年末、冒険家イシュメールは捕鯨の町ニューベッドフォードにやって来た。

 

宿屋では、大男のクイークェグと相部屋になる。

 

トラブルはあったものの、イシュメールはクイークェグと友達になり、一緒に捕鯨船に乗ろうと誘った。

 

2人は、エイハブ船長のピークオッド号に乗ることになった。

 

エイハブ船長は、クジラの歯で作った義足を付けている。

 

彼は、巨大な白鯨モービー・ディックに、片足を食いちぎられたのだった。

 

彼は、復讐に燃えている。

 

出港当日、男が不吉な予言をした。

 

この作品は、メルヴィルの「白鯨」 を、映画化したものだ。

 

最新のCGに慣れている目には、やや、物足りないものがある。

 

しかし、船長の最期は夢に見そうなくらい、凄まじい。

バーニングオーシャン

アメリカの映画である。

 

実話に基づいて制作された。

 

トランスオーシャン社のマイク・ウイリアムズは、石油掘削基地に向かう。

 

主任のジミー、操作員のアンドレアらと共に、ヘリで海上の掘削基地に到着した。

 

そこには油田を所有しているBP社の幹部が来ていた。

 

彼らは、工期の遅れを取り戻し、また、経費節減のため、必要な試験を省略していた。

 

それでは安全が確保されないので、ジミーが幹部に掛け合って、圧力テストが行われる。

 

その結果、異常な圧力が検出された。

 

納得いかない幹部は、ジミーの知らない理論を持ち出す。

 

結局、別のルートで、もう一度試験が行われた。

 

その途中でジミーは、調理室に呼び出される。

 

ジミーが賞を取ったお祝いパーティーだった。

 

幹部には、都合が良い。

 

試験の結果異常なしということで、作業が始まった。

 

やがて、パイプに異常が起きる。

 

この後、事故が起きて、最後まで息もつかせない展開だ。

 

時間の流れが一直線で、分かりやすい。

ヒッチコック

アメリカの映画である。

 

ヒッチコックは、次回作として小説サイコを映画化しようと思った。

 

しかし、周囲の者達は反対する。

 

パラマウントのバーニー・バラバンにも、出資を断られた。

 

それでもヒッチコックは、何とか資金を捻出して撮影に入った。

 

まず、結末が漏れないように、全米の小説「サイコ」 を買い占めた。

 

撮影はトラブル続きで、ヒッチコックはサイコの主人公エド・ゲインの幻覚を見る。

 

ついには倒れてしまう。

 

アルマは、脚本家ウッドフィールド・クックと食事をして、別荘に行ったのだ。

 

共同執筆のためなのだが、ヒッチコックは浮気を疑ったのだった。

 

看病してくれたアルマにそのこと指摘すると、逆に、30年間、今までどれだけ我慢してきたかを突きつけられた。

 

ヒッチコックは、言い返すことができなかった。

 

サイコ制作の舞台裏を描いた作品だ。

 

「名作は、苦難の上に成り立つものなのだ」、と言いたいのだろう。