captainsunday’s blog

ネタバレしないように、思い出に残っている映画を、簡単に解説しています。

シェフ 三つ星フードトラック始めました

一流の料理人が主人公である。

 

シェフを務めるレストランに有名な料理評論家が来ることになって、新作を提供しようと張り切っていた。

 

開店直前に、レストランのオーナーがやってきて、いつもの料理を出せと言う。

 

ダスティン・ホフマンが、憎まれ役のオーナーを演じている。

 

この超保守的なオーナーは、冒険が出来ない。

 

結局、評論家は自らのブログで、シェフの古くさい料理だけでなく人格まで否定し、誹謗中傷で塗り固めた。

 

そのあと、すったもんだで、結局レストランを辞めてしまう。

 

彼は、離婚していて、週末だけ一人息子に会えるという日々を過ごしていた。

 

夏休み、元妻と息子とともに彼の原点であるフロリダに旅行する。

 

そこで、フードトラックを手に入れ、再起を図ることになった。

 

アメリカが抱える問題の一つに、離婚、そして離れて暮す父と子の関係がある。

 

だからか、離婚後の父と子の関係を、ドラマに盛り込むことが多い。

 

日本でも離婚が増えているから、やがて同じようになるのだろう。

 

アメリカの場合、別れても友人関係が続くことが多いのか、ドラマの設定も、その様なものばかりではあるが。

 

日本のように、憎しみあっての離婚は、少ないのかね。

 

それとも、理想として描いているのか。

 

それはともかくとして、この映画は、ハッピーな気分になれる作品である。

 

 

パークランド ケネディ暗殺、真実の4日間

ケネディ大統領が暗殺され、その後、犯人としてオズワルドという男が捕まる。

 

更にオズワルドが、報道陣のカメラの前で射殺された。

 

という事実を、そのまま映画にしている。

 

ケネディ暗殺を、偶然撮影してしまったアマチュアカメラマン。

 

ケネディの治療に当たったパークラド病院の医療スタッフ。

 

オズワルドの家族。

 

暗殺を阻止できなかったシークレットサービスのメンバー。

 

それぞれの苦悩が描かれているが、分散してしまって、心に残る作品にはなっていない。

 

例えば、オズワルドの兄に焦点を絞ったほうが、良かったのではないか。

 

この暗殺事件は、政府や軍産共同体による陰謀であるとする話がある。

 

証明する公文書があって、公開される日を待っているらしい。

 

その中身を探り出して、真実を少し混ぜた映画が出来たら、面白いだろう。

ミニー&モスコウィッツ

退屈な映画だ。

 

恋愛映画で、最後は結婚してハッピーエンドである。

 

大した事件は起きない。

 

男と女が出会う。

 

男は好意を寄せるが、女は拒否する。

 

その女も、不倫相手に別れを告げられ、傷つく。

 

男は、拒否されても、めげずに突っ走る。

 

そして、結ばれる。

 

めでたし、めでたし。

 

つまらなかった。

バニシング IN 60"

40年ほど前の、アメリカの映画である。

 

60秒あれば、どんな車も盗み出す車泥棒の話だ。

 

表の顔は保険調査員、裏の顔は車泥棒グループのリーダーが主人公である。

 

ある日、部下が盗んできた車に大量のヘロインが隠されていた。

 

リーダーは、車もろとも燃やしてしまう。

 

売りさばいて大儲けしたい者が、これに腹を立て、リーダーを裏切る。

 

次に車を盗む計画を、警察にリークしたのだ。

 

リーダーが、盗んだ車で逃げるところをパトカーが追いかけ、壮大なカーチェイスが始まる。

 

映画の半分が、カーチェイスだ。

 

95台、ぶっ壊したという。

 

長いカーチェイスで、うんざりした。

 

長すぎて冷静になり、矛盾点が目についてしまう。

 

脚本、監督、スタント、主演が同じ人だから、こうなってしまったのだろう。

超高層プロフェッショナル

アメリカの映画である。

 

原題は「Steel」、意味は鉄鋼。

 

高層ビル建築の最初の段階、鉄骨構造を組み立てるところが舞台だ。

 

ジョージ・ケネディーが颯爽と登場したので、彼が主役かと思ったら、あっけなく死んでしまう。

 

高層ビルの建築現場で、日本で言う鳶職が、命綱も着けずに作業しているのである。

 

地上を見下ろすシーンは、映画館の大きなスクリーンで観たら、凄かっただろう。

 

物語は、一癖あるその道のプロをかき集め、妨害にもめげず、納期までに仕上げるというもの。

 

B級とまでは言わないが、まあ、普通の作品だ。

 

 

ワルキューレ

トム・クルーズ主演の映画である。

 

第二次世界大戦時、実際にあったヒトラー暗殺計画を描いている。

 

ヒトラー親衛隊や、ゲシュタポに対しては、誰もが恐ろしいイメージを抱いている。

 

この作品では、秘密裏にメンバーを募り、作戦を練っていく。

 

発覚するかどうかの、ギリギリのところが、スリルとサスペンスである。

 

SSやゲシュタポのイメージを、上手く利用している。

 

最後まで緊張する作品だ。

 

 

ブラックスワン

サイコスリラーである。

 

白鳥の湖」の主役に抜擢された主人公が、プレッシャーから精神が崩壊していく恐ろしい作品だ。

 

主役は、純粋無垢な白鳥と、悪の権化である黒鳥の二役を演じなければならない。

 

異性との体験に乏しい主人公は、黒鳥が、なかなか演じきれない。

 

そこにライバルとの葛藤、振り付け師との関係、ステージママと化している母親との諍いなどで、精神的に追い詰められていく。

 

そして、しばしば幻覚を見るようになる。

 

幻覚と現実がない交ぜになっていて、観ているこっちも、何が何だか分からなくなる。

 

「あれは幻覚でした」みたいなのは、いかがなものかと思うのだが。

 

「専門家」の評価は高い作品である。

 

何も考えず、ぼうっと観ていれば、楽しめる作品なのだ。