高橋一生主演、日本の映画である。
ヴェネツィア大学の講演会に招待された岸辺露伴は、助手の泉京香を残して、一足早く現地に来ていた。
彼は、二人組の掏摸を「ヘブンズ・ドアー」を使って撃退して記憶を読み取り、財布を取り返した。
そして、掏摸が持っていた盗品の仮面を届けるため、店を訪ねた。
店主の仮面職人は、日本語を話す若い女性だった。
彼女は父が日本人であり、マリアと名乗った。
その後、聖堂を訪れた露伴は、懺悔室を見つけ、興味本位に入ってみた。
すると、仮面をつけた男が入ってきた。
彼は水尾と名乗る日本人男性で、告解を始めた。
水尾は25年前、ヴェネツィアを旅行中に金を盗まれ、肉体労働で日々を凌いでいた。
解体現場で瓦礫の片付けをしていたある日の昼休み、ソトバと名乗る日本人浮浪者が、彼に食べ物を求めてきた。
水尾は、持っていたパンを渡してやった。
ところが、水尾はそれを取り返した。
そして、病気の上、五日間、何も食べていないという彼に、自分の仕事を押し付けた。
ソトバは、瓦礫を運ぶ途中、階段から落ちて死んだ。
水尾は、階段の下で頭から血を流しているソトバを見つけ、「ふざけるな」と怒鳴った。
すると、ソトバの亡霊が彼の足にしがみついて、恨みの言葉を吐き始めた。
「俺はお前の顔を忘れない。お前が幸せの絶頂の時、俺以上の絶望を味わわせてやる。」
その後、水尾は信じられない幸運が続いて、資産と、美しい妻と、娘を得た。
それでもソトバの呪いを気にしていた彼は、幸せの絶頂に達しないよう、何かしら不運を演出していた。
ところが、成長した娘を見ている時、幸福の絶頂を感じてしまったのだった。
この作品は、荒木飛呂彦の漫画を原作としたもので、劇場版「岸辺露伴は動かない」シリーズ第二作目である。
観ている者を欺くようなストーリー展開で、とても面白い。