若山富三郎主演、日本の映画である。
熱海。
若い令嬢を乗せた馬車が暴走した。
「止めて ! 」と必死に叫ぶ令嬢。
一人の男が飛び出して、馬車を止めた。
男が地面に放り出された令嬢を抱き起こすと、彼女は男の顔を見て気絶しかけた。
男の名前は熊坂虎吉、四国道後の大親分だ。
彼は、子分たちを引き連れて温泉に来ていたのだった。
虎吉は、宿の女将が服毒自殺しようとしているところに出くわし、彼女を救おうとした。
揉み合っているうちに、彼女は毒と間違えて、虎吉が持っていた特製性精力剤を飲んでしまった。
女将に襲われる形で、二人はねんごろな関係になった。
女将の亭主は、イカサマ博打で横川組に借金を負わされ、命を絶ったのだった。
虎吉と子分たちが温泉に浸かってくつろいでいると、横川組の手下どもが女湯に乱入してきた。
騒ぎを聞いた虎吉たちが駆けつけ、手下どもをやっつけた。
その後、虎吉たちは横川組に乗り込み、宿の借金を帳消しにさせた。
小栗子爵の晩餐会に出席した虎吉は、暴走馬車から救った令嬢に再会した。
彼女は子爵の令嬢で、名前を梓という。
二人はダンスを楽しんだ。
小栗子爵は、アメリカからオートモビルを輸入し、試運転の後、第一号車を天皇陛下に献上する計画だった。
小栗のライバルである源田、横川組、東京のヤクザ剣持などが、それを阻止しようと悪事を企んでいた。
小栗は虎吉に、東京までの運搬と護衛を依頼した。
この作品は、前作「シルクハットの大親分」の続編である。
この作品でも、緋牡丹のお竜さんが登場して、大活躍する。
ゆるい喜劇だが、最後は座頭市みたいに大勢相手の立ち回りだ。