三船敏郎主演、日本の映画である。
豪華なホテルの大広間で、日本未利用土地開発公団副総裁である岩渕の娘佳子と、岩渕の秘書西幸一の結婚式が開かれた。
披露宴には、総裁の有村や大竜建設社長の波多野らも招待されたいた。
さらに、スクープを期待して大勢の新聞記者も集まっていた。
結婚式が終わり披露宴が始まろうとした時、公団の契約課課長補佐の和田が、汚職に関与したとして警察に逮捕された。
司会進行役を務める契約課課長の白井は、とても動揺していた。
公団の新庁舎ビルをかたどったウエディングケーキが運び込まれた。
ケーキの7階の窓のところに、赤いバラが刺さっていた。
5年前、新庁舎建設事業における不正入札を疑われ、課長補佐の古谷が7階の窓から飛び降り自殺した。
まさにその場所にバラの花が刺さっていたのだ。
和田だけでなく、大竜建設の経理担当重役である三浦も逮捕された。
公団と大竜建設の間には、120億円の賄賂疑惑があった。
検察の取り調べに、和田も三浦も黙秘を通した。
二人は、釈放された。
三浦は、会社の顧問弁護士から社長の伝言を聞かされた後、走ってきたトラックに飛び込んで自殺した。
自殺するつもりで火山の火口に登ってきた和田は、後をつけて来た西幸一に引き止められた。
その場に遺書を残してきたので、和田は火口に飛び込んだものと考えられ、葬儀が執り行われた。
西は、自らの復讐劇のために和田を取り込んだのだった。
西は古谷の実の息子だったのだ。
この作品は、脚本がよく練られていて、物語の進行は納得できる。
しかし、後味が悪い。
「世の中とは、こういうものなんだよ。」と、言われているみたいだ。