高倉健主演、日本の映画である。
北海道。
ローカル線の終着駅「幌舞駅」。
佐藤乙松は、鉄道員として蒸気機関車の釜焚きから始まり、昭和52年に幌舞駅の駅長になった。
来年の春には定年を迎える。
そして、幌舞駅も廃止になることが決定している。
乙松に家族はいない。
17年前、生後2ヶ月で娘の雪子を病気で亡くした。
そして、2年前に妻の静枝も病気で亡くした。
鉄道一筋で生きてきた彼は、娘が亡くなった日も、妻が亡くなった日も、代用人員がいなく仕事を続けていた。
正月。
同僚で美寄駅駅長の杉浦仙次が、乙松を訪ねてきた。
同じく定年を迎える仙次は、ホテルに再就職が決まっていて、乙松に一緒にどうかと誘った。
しかし、乙松は鉄道員以外の仕事は考えられなかった。
ある日、人形を抱えた一人の女の子が駅にやってきた。
業務を終えた乙松が駅舎に戻ると、人形が置き忘れられていた。
その人形は、昔、娘にプレゼントしたものによく似ていた。
午後、先ほどの女の子の姉だという小六の少女が訪ねてきた。
少女は乙松と親しげに話をし、帰り際に乙松の頬にキスをした。
翌日の夕刻、乙松が駅舎に戻ると、吹雪だというのに美寄高校の制服を着た少女が彼を待っていた。
乙松が話しかけると、彼女は昨日の二人の姉であり、住職の孫だという。
乙松は、少女が作ってくれた鍋を食べると、感極まった。
この作品は、高倉健の魅力満載の秀作である。
高校生の少女は広末涼子が演じている。