西田敏行主演、日本の映画である。
天正四年。
安土に天下一の城を造る。
半ば強引に承知させて、信長は帰っていった。
後日、又右衛門が安土に出かけると、ちょうど信長が城の縄張りをしているところだった。
信長は又右衛門に、安土が日本の中心であることを示した。
信長は、自らの構想を話した。
それは、五重の天守閣であり、四層まで吹き抜けにする。
そして、自分はそこに住む。
それを聞いた又右衛門は、心を曇らせた。
彼の顔を見て信長は、他の大工たちと図面で競わせることにした。
数日後、宮大工たちが、図面と模型を作って信長のところに持ってきた。
まず、奈良の東大寺を作った者の子孫で法隆寺大工棟梁筆頭の中井孫太夫が、図面と模型を披露した。
信長の理想通りのものだったが、3年で造れとの言葉に、中井は躊躇した。
次に披露したのは、京の池上五郎右衛門だ。
下層は漆喰に、上層は金箔を貼った絢爛豪華なものだった。
最後に、又右衛門が披露した。
それは、信長の意に反して、吹き抜けが無かった。
信長は激怒したが、又右衛門は模型に火をつけて、燃え方の違いを示した。
後に火をつけたにもかかわらず、又右衛門の模型よも、他の二つは早く燃え上がった。
又右衛門のものが採用され、彼は総棟梁となった。
この作品は、安土城の完成までを描いたものである。
2時間20分ほどの長編だが、緊迫と弛緩のリズムが良く、長さを感じない。
秀作だ。