港署の刑事、タカとユージは長峰由紀夫という若手企業経営者を調査していた。
長峰は長峰エンタープライズ社長として、政財界に名を馳せていた。
その裏で彼は、麻薬、売春、賭博などの犯罪に手を染めていた。
タカとユージは、長峰のバーティー会場に逃げ込んだ麻薬密売人、緒方充を逮捕した。
翌日、長峰エンタープライズの顧問弁護士・矢野が港署を訪れ、緒方を証拠不十分で釈放させた。
しばらくして、緒方がタカたちに助けを求めて電話をかけてきた。
その最中に、緒方は何者かに射殺された。
殺される直前、緒方は「爆破」と言い残した。
タカとユージは、長峰が爆破テロを企んでいるのではないかと考えた。
二人は、長峰を密着取材しているルポライターの萩原博美を訪ね、情報提供を頼んだ。
港署管内の名門私立幼稚園の園児らが、通園バスごと誘拐された。
港署に電話をしてきた犯人は、園児一人当たり三千万円、合計十二億円を要求した。
園児の中に、国家機密法反対派の急先鋒である沢口代議士の娘も含まれていた。
この作品は、劇場版あぶない刑事シリーズ、第二作である。
内容はとてもシリアスなのだが、軽く流れるように物語は進んでいく。
警官が銃を撃ちまくるなど、全くリアリティがないのが、面白さにつながっている。
気楽に観られる作品だ。