寛永15年。
天草四郎時貞が率いる島原の乱では、2万人のキリシタンが殺された。
戦場で幕府軍が、祝杯をあげ、能を楽しんでいた。
すると、雲行きが怪しくなり、雷が落ちた。
そこにいた武将たちは、皆、気を失った。
能面をつけた男が立ち上がった。
天草四郎時貞だった。
四郎は神に、なぜ助けてくれなかったのかと問うた。
そして神を捨て、悪魔の力で復讐を誓った。
彼は、悪魔ベルセブブの力で蘇ったのだった。
四郎は、細川ガラシャの霊を呼び出し、彼女の細川忠興への思いを自覚させ、蘇らせた。
次に四郎は、死に瀕した宮本武蔵の元に現れ、柳生親子への思いを悟らせて、魔界に転生させた。
さらに、女性への煩悩を断ち切れず自ら命を絶った宝蔵院胤舜を、蘇らせた。
伊賀の里が、甲賀衆に襲われて全滅した。
死にかけている伊賀霧丸を、四郎は甦らせた。
襲撃を知らずに伊賀の里を訪れた柳生十兵衛は、惨劇に驚いた。
誰か生きている者はいないかと探していると、蹄の音が聞こえてきた。
この作品は、天草四郎時貞を演じている沢田研二の妖艶さが、話題になった。
「エロイムエッサイム、我は求め訴えたり」が、流行った。