日本のアニメーション映画である。
野上冴子刑事とその同僚が、国際的情報屋キルヒマンを迎えに、国際空港にやってきた。
キルヒマンは、極東破壊工作に関する情報を、日本の警察に売り込んできたのだった。
西ガリエラ国の天才ピアニスト、ニーナ・シュテンベルグが、祖父と共にコンサートのために来日した。
野上刑事とキルヒマンが会った時、キルヒマンの手元が撃たれて、持っていた鞄が男に持ち去られた。
それを同僚が追いかけようとした時、キルヒマンが射殺された。
同時に、爆発が起きて、ニーナは祖父から逃れて一人、新宿に向かった。
海坊主が経営する喫茶店「キャッツアイ」で冴羽リョウがくつろいでいるところに、ニーナが入ってきた。
名前も知らない父親を探してほしいという。
彼女は、友人から冴羽たちのことを聞いて訪ねてきたのだった。
美しい女性に目がないリョウは、喜んで引き受けた。
手がかりは、父が母にプレゼントしたというニーナのペンダントだけだ。
裏にはイニシャルが刻まれていた。
東ガリエラ大使館では、キルヒマンから奪った鞄に価値ある情報が入っておらず、大使は苛立っていた。
キルヒマンを狙撃したヘルゼン大佐は、そんな大使を諌めた。
東ガリエラの情報部は、キルヒマンがニーナの祖父に接触していたことを突き止めた。
この作品は、テレビシリーズの劇場版だが、これだけ観ても楽しめる。
ただ、前半は、かなり間延びしていて退屈だ。
ガリエラは、冷戦時代の東西ドイツをモデルにしているので、その時代を知っている人には分かりやすい。