ニューヨーク。
ヘンリー・ターナーは有能な弁護士だが、弱者を顧みない冷酷な男だった。
美しい妻サラと11歳の娘レイチェルがいて、他人が羨むような家庭だったが、家族関係は冷え切っていた。
レイチェルに対しては、まるで裁判をしているような口ぶりだ。
ある日、タバコを切らしたので店に入ったところ、強盗に遭遇した。
彼は、頭と胸を撃たれて、病院に搬送された。
一命は取り留めたものの、心肺停止状態が長かったため、脳にダメージを負った。
目覚めた彼は、記憶を喪失していただげなく、体は動かず、言葉も発することができなかった。
医師の説明では、長期のリハビリが必要であり、回復することがないかもしれなかった。
ヘンリーは、妻のことも娘のことも、覚えていなかった。
気落ちしたサラはレイチェルの前で取り乱し、レイチェルは、そんな母を慰めた。
傷が癒えたヘンリーは、リハビリ病院に移った。
陽気な男性理学療法士ブラッドレーが、ヘンリーの担当になった。
ブラッドリーの元で、ヘンリーは言葉を取り戻し、歩けるようになった。
やがて、日常生活を送れるようになったヘンリーを、サラは退院させようとした。
ところが記憶を喪失しているヘンリーにとって、サラもレイチェルも他人だ。
彼は帰宅を拒否した。
ブラッドリーに励まされたレイチェルが、ヘンリーと話した。
突然、家の記憶が蘇った。
この作品の主人公は、記憶を喪失してから、性格がガラリと変わってしまった。
主演のハリソン・フォードは、その違いを見事に演じでいる。
レイチェルの表情がいい。