日本のアニメーション映画である。
約1900年前に発見された、直径1000メートルもある巨大な竪穴「アビス」は、未だ誰も底まで辿り着いていない。
アビスの周囲には穴を探検する「探窟家」が集まっていて、街ができている。
主人公の少女リコは、探窟家である母がアビスに降りて行ったきりで、ひとりぼっちだった。
リコは、探窟家見習いとして孤児院で育った。
ある日リコは、倒れていた少年型ロボットを拾った。
ロボットに記憶はなく、リコはそれにレグと名付けた。
レグが孤児院に入って2ヶ月が経った頃、リコに母ライザの白笛と地底の生物について記された封書が届いた。
差出人は不明だが、「奈落の底で待つ」と添えられていた。
リコとレグは、地底に向けて旅立った。
途中、深階四層で命を助けてくれた獣人ナナチも、行動を共にする。
ここまで、前知識があれば、この作品が楽しめる。
3人は、四層の奥地にある「不屈の花園」に着いた。
そこには数人の探窟家が倒れていて、側に黎明卿ボンボルドの手下であるアンブラハンズが立っていた。
不屈の花園は、人に寄生する虫が大量に発生していて、探窟家が犠牲になっていたのだ。
アンブラハンズは、「黎明卿は、君達の到着を心待ちにしている」と告げ、不屈の花園に火を放った。
3人は、深界五層を目指した。
この作品は、予備知識がないと理解しにくい。
ただ、エヴァンゲリヲンほどマニアックではない。
黎明卿との対決は、引き込まれる。