イギリス、アメリカ合作の映画である。
国会議員のウィリアム・ウィルバーフォースは、奴隷貿易廃止を訴え続けていた。
ところが大腸炎を患い、従兄弟のヘンリーのところで静養することになった。
彼の容体は、なかなか良くならなかった。
ヘンリーと妻のマリアンは、よくなるためには結婚するのがいいと、ウィリアムに提言した。
そして、バーバラ・スプーナーという美しい女性を紹介した。
福祉活動に熱心な彼女は、ウィリアムの奴隷貿易廃止に賛同していた。
二人は互いに打ち解け、仲が深まっていった。
バーバラは、ウィリアムの過去を話してもらった。
15年前。
ウィリアムは、議員たちと賭け事をしていた。
負けが嵩んだクラレンス公は、お金の代わりに自分の奴隷で支払うと言い出した。
それに気分を害したウィリアムは、その場を去った。
議員たちが歌い始めた。
それは、「アメイジング・グレイス」という歌だった。
ウィリアムは議員たちに、その歌は奴隷船の船長を務めていた牧師が贖罪のために作った歌だと説明した。
ウィリアムは、議員を辞めて聖職者になりたいと思いはじめた。
この作品は、実話に基づいている。