フランス、スイス合作の映画である。
世界的ピアニスト、マルタ・アルゲリッチのドキュメンタリーだ。
アルゲリッチの三女ステファニーが、監督を務めている。
冒頭、ステファニーの出産シーンから始まるる。
マルタが見守る中、ステファニーは、無事、男の子を出産した。
マルタは、アルゼンチン出身の伝説的ピアニストで、今も現役で、世界中を飛び回って演奏している。
マルタには三人の娘がいるが、すべて父親が違う。
ステファニーは、そういう母の私生活に密着した。
マルタ・アルゲリッチに興味がない人には、とても退屈な作品だろう。
ファンなら、彼女の素顔に接することができ、彼女の演奏に対する感じ方も変わってくるのかもしれない。
後半、日本でのシーンが続く。
マルタは、毎年、大分で演奏会を開いているのだ。
新幹線で、上手に箸を使って駅弁を食べるシーンや、旅館でマッサージを受けるシーンなどを観ていると、彼女を身近に感じられる。