アメリカの映画である。
開拓時代。
フロリダ北部。
バクスター家は、農業をして暮らしている。
11歳の少年ジョディは、農作業の手伝いもするが、自然が大好きで、野山を駆け回っている。
父ペニイは、背が高く優しい農夫だ。
母のオリーは、ジョディの他に3人の子を生んだが、子供たちは幼いうちに亡くなった。
それで彼女は、慎重で暗い性格になってしまった。
活発なジョディは、可愛がるための動物を飼いたかったが、オリーは許さなかった。
ある日、飼っていた子牛が、熊に殺された。
ペニイは、銃を持ち、猟犬を連れて熊を追った。
ジョディも、付いて行った。
猟犬が熊を追い詰めたが、銃が不発で、取り逃がしてしまった。
ペニイとジョディは、少し離れたところにあるフォレスター家を訪ねた。
フォレスター家の末っ子は、足が不自由だが、ジョディと同じくらいの年で、二人は大の仲良しだ。
ペニイは、連れてきた猟犬を、新型の銃と交換した。
数日後、ペニイとジョディが街に買い出しに出ると、外国に行っていた友人オリバーが帰国しているという。
それで会いに行くと、オリバーはフォレスター家のレムと、女性を巡って喧嘩をしていた。
ペニイが止めに入るが、レムの兄弟たちも参戦して、大喧嘩になる。
このことで、両家が不和になった。
それでペニイがジョディを連れて取り返しに行が、途中でガラガラヘビに咬まれてしまった。
ペニイは、近くにいた鹿を射殺して、肝臓と心臓を取り出し、毒を吸い出した。
ジョディがフォレスターに助けを求め、フォレスター家の者たちが、素早く対応したため、ペニイは一命を取り留めた。
ジョディは、殺された鹿の子を拾ってきた。
この作品は、シリアスだ。
表題から、ほのぼのとした物語を期待してはいけない。
「少年と小鹿が兄弟のように暮らして、成長し、やがて大きくなった小鹿を野生に返す、せつない別れ・・・」 なんてものではない。
これは、子供向けの作品ではない。
子供が観ると、むしろ、トラウマになるだろう。