かつての映画スター、ヴィック・エドワーズは、年老いて一人暮らしをしている。
一緒に暮らしてきた愛犬を亡くして、寂しい日々を送っていると、国際映画祭の招待状が届いた。
クリント・イーストウッド達も受賞したという、ナシュビル国際映画祭・特別功労賞だと書いてある。
迷った末、彼は行くことにした。
空港に行くと、予約されていたのは乗り慣れたファーストクラスではなく、エコノミーだった。
到着して迎えに来たのは、リルという若い女性で、リムジンではなく自家用車だった。
そして、リルの乱暴な運転で連れて行かれたのは、格安のホテルだ。
騙されたと思って怒るヴィックは、空港へ戻れという。
しかしリルは、大きな映画祭じゃないからと、ヴィックを会場に連れて行った。
そこは、小さなバーに過ぎず、彼は更に怒る。
しかし、会場は、彼の熱烈なファンで溢れていた。
主催者のダグとシェーンが彼に挨拶して、彼を誉め称え、また、みんなに写真を撮られて、ヴィックの機嫌も多少良くなった。
インタビューの後、小さなスクリーンで、彼の作品の上映が始まった。
あまり面白くない彼は、1人バーカウンターのところに来て、酒を飲み始めた。
そこに、恋人と喧嘩したリルが、入ってきた。
リルは、これは有名な「ナシュビル映画祭」 とは別物で、イーストウッドらも過去に招待したが、やってきたのはヴィックが初めてだと、内情を打ち明けた。
翌日ヴィックは、ホテルに迎えに来たリルに、彼の育った街ノックスビルへ連れて行ってもらう。
老いたバート・レイノルズも、いい。
流石に、名優だ。
若いリルとの絡みが、気持ちよく噛み合っている。