韓国の映画である。
北朝鮮。
アメリカドルの偽札を製造している現場に、イム・チョルリョン刑事は部下を率いて乗り込もうとしているところだ。
車で待機しているとこに、彼の妻が差し入れに来た。
命令が出ないまま、チョルリョン達は突入した。
工場に入ったところ、彼の上司チャ・ギソンが傭兵を使って中にいる人々を虐殺、チョルリョンのチームは壊滅、同時に、入ってきた彼の妻もギソンに射殺された。
チュルリョンも撃たれて重傷を負ったが、ギソンの銃が弾切れで止めを刺されずに済んだ。
ギソンは、偽札製造に使う銅板を持って、韓国に逃亡した。
北朝鮮は、南北長官級会議に、復讐に燃えるチョルリョンも派遣して、ギソンの逮捕と銅板を確保する計画を立てた。
韓国、ソウル。
カン・ジンテ刑事は、追いつめた容疑者を取り逃がしてしまい、停職三か月の処分を受けた。
彼に、脱北者を捕まえに来る北朝鮮の刑事と捜査協力するよう、命令が下った。
歴史上初の、南北共同捜査「共助」 である。
みんなの昇進がかかっていると言われたジンテは、しぶしぶチョルリョンを迎えに行った。
韓国側は、裏があると予想して、ジンテにチョルリョンを探らせた。
しかし、特殊部隊の訓練を受けているチョルリョンが、一枚上手だ。
逆にチョルリョンは、ジンテのスマホを盗聴し始めた。
脚本が、良く練られている。
カーチェイスも、格闘シーンも、迫力があって素晴らしい。
寡黙でシャープな印象のチョルリョンと、お喋りでどんくさい印象のジンテが、うまく噛み合っている。
楽しめる作品だ。