藤原竜也主演、日本の映画である。
東京オリンピックの後、日本は大不況に陥っていた。
カイジは、工事現場に日雇い労働者として派遣されていた。
日当の七割が搾取される、過酷な現場だ。
抗議するカイジ達を、派遣会社社長の黒崎は、冷たくあしらった。
インフレが進み、巷では、缶ビールが一本千円もする。
カイジに旧知のハンチョウが話しかけてきた。
金持ちの老人が道楽でやっている「バベルの塔」 というゲームに参加しないか、との誘いだ。
勝者は、約10億円か、「とびっきりの情報をもらえる魔法のキー」 のどちらかが頂ける。
ハンチョウは、カイジと賞金を山分けする算段だった。
ところが、ゲームに勝ったカイジは、魔法のキーを選択した。
そのころ政府は、国民の預金で、1500兆円の政府の負債を相殺する計画を立てていた。
預金封鎖と同時に、新札「帝円」 を発行する予定だ。
魔法のキーを得るためにカイジは、主催者の東郷老人を訪れた。
そこには、大阪の大会で勝って魔法のキーを選択した、加奈子という若い女性もいた。
政府が預金封鎖をするという情報を得ていた東郷は、それを阻止するために、あと500億円の資金が必要だった。
期間は、十日しかない。
唯一の手段が、帝愛ランドで行われているギャンブル「最後の審判」 だった。
対戦相手が黒崎だと知り、カイジは参戦を決めた。
この作品は、つまらない。
駄作である。
カイジが、やたら叫んでいるだけ。
前二作に比べると、ハラハラドキドキするシーンが少なすぎる。
ギャンブルのルールも、あまり練られていない。
やっつけ仕事で脚本を書いたのか、と思うほど。
アイデアが、枯渇していたのだろう。
寅さんシリーズみたいに、成功するシリーズ物は希少だ。