日本のアニメーション映画である。
小学三年の青木新子は、元気な女の子だ。
おでこに二つ目のつむじがあって髪の毛が逆立っていて、新子はそれを「マイマイ」 と呼んでいる。
新子の家の近くには、広大な麦畑が広がっている。
麦畑の間を走っている水路や道路は、直角に曲がっていて、千年前からあったのだと、祖父が話してくれた。
麦畑の下には、平安時代の遺跡が眠っているのだ。
「面白いことは、何でもじいちゃんが話してくれる。」
新子は、千年前、都からこの地にやって来たお姫様のことを想像した。
島津貴伊子は、医者である父と共に、東京から引っ越してきた。
新子と同じ三年生である。
登校した最初の日、香水を付けていったこともあって、クラスで浮いていた。
放課後、新子は貴伊子の後をついていった。
貴伊子の家で、2人は、友達になった。
貴伊子は、お土産を持って新子の家に遊びに来た。
それがウイスキーボンボンだったので、新子も貴伊子も、そして新子の妹光子も酔っぱらってしまった。
ますます、2人は仲良くなった。
そして貴伊子は、クラスに馴染んでいった。
ある日、男の子達と一緒に、小川にダムを造った。
そこにできた小さな池に、金魚が一匹、流れてきて住みついた。
みんなは、保健室のひづる先生の名前を取って、「ひづる」 と名付けた。
この作品は、小説家、高樹のぶ子の自伝的小説をアニメ化したものだ。
とても、楽しい作品である。
登場人物が、全員、おおらかなのがいい。
警察官も、ヤクザも、みんな、おおらかだ。