フランス、イギリス合作の映画である。
熊のパディントンは、ロンドン、ウィンザー・ガーデンで、ブラウン一家と共に暮らしている。
近所の人たちも彼を受け入れてくれ、楽しい日々を過ごしていた。
ある日、パディントンは骨董品店を営むグルーバーさんから、飛び出す絵本を見せてもらった。
それは、ロンドンの街をモチーフとしたもので、ルーシーおばさんの100才の誕生日プレゼントに、ぴったりだった。
でもそれは、世界に一つしかなく、持ち主は高く売りたがっている。
そこでパディントンは、お金を稼ぐことにした。
最初、床屋の掃除に雇ってもらったパディントンは、店主が出掛けている間に失敗をやらかして、クビになった。
その後、窓ふきで、お金を稼いだ。
もう少しで本が買えるという、ある日の夜。
パディントンは、グルーバーさんの店に入る泥棒を目撃した。
彼は絵本を盗んだ泥棒を追いかけたが、逃げられてしまった。
そして彼は、強盗容疑で逮捕され、裁判にかけられた。
判決は、懲役10年。
床屋の仕事で失敗した時に迷惑をかけた客が、裁判官だったのも、彼には不幸だった。
誰にでも親切なパディントンは、囚人達のボス的存在で料理係のナックルズとも仲良くなった。
食事内容が改善され、監視係は、消灯前に本を読み聞かせてくれるようになった。
一方、ブラウン一家は真犯人を捜し、その目星がついてきた。
ファンタジーである。
脚本が丁寧だ。
前半に、沢山散りばめた伏線が、きちんと回収されている。
CGも素晴らしく、パディントンが本物に見える。
最初に、パディントンがロンドンで暮らすようになった経緯がまとめられているので、第一作を観ていなくても楽しめる。