イランの映画である。
5人姉妹の末娘パサンドの婚約式に、大勢の親戚が集まっている。
女達は料理の準備に忙しく、男達は世間話で盛り上がっている。
子供達も大勢、走り回っていて、危なっかしい。
パサンドの父親代わりである伯父は、外国に住む相手との結婚に反対だった。
しかし、砂糖の塊を削って、式で出す角砂糖を作っている。
夜、男達が財宝を探して、穴を掘っていた。
子供達は、幽霊が出たと怖がっている。
伯父は、昔話をして子供を慰めた。
そして伯父は、手の甲に角砂糖を乗せて空中に飛ばし、堕ちてくるのを口で受け止めた。
彼の得意技だ。
翌日。
式当日の朝、雑魚寝している子供達を見ながら、伯父は角砂糖を口に放り込んだ。
それが、喉に詰まった。
隣の部屋でチャパティを温めているパサンドは、苦しんでいる伯父に気付かない
ついに伯父は、力尽きた。
祝いの席だったはずが、伯父の葬式に変わってしまった。
この作品は、物語というよりもドキュメンタリーのような感じだ。
イランの風習を、垣間見ることが出来る。
この後、兵役に出ていた従兄のガゼムが帰ってくる。
パサンドとガゼムは、互いに好意を持っていた。
さて、どうなるか。