アメリカの映画である。
1914年、オスマントルコ。
主人公ミカエルは、トルコ人とアルメニア人が共存する村シルンの青年だ。
彼は富豪の娘マラルと婚約して、彼女の持参金でコンスタンチノープルの帝国医科大学に入学した。
彼は親戚のメスロブ一家の元で暮らし、大学では、政府高官の息子エルムと友達になった。
メスロブの家には、アナという名の家庭教師がいた。
アナはフランスで長く住んでいて、洗練されている。
アナには、アメリカ人の恋人クリスがいた。
クリスは、通信社に勤めている。
第一次世界大戦が勃発した。
ミカエルは、エレムの口利きで徴兵を免れた。
トルコ人のアルメニア人迫害が激化し、ミカエルとアナも、危ういところを助かった。
2人は一夜を共にした。
翌日、メスロブらアルメニア人が反逆罪で捕まり、救いに行ったミカエルも捕まって強制労働に送られた。
半年後、脱走したミカエルは密かに故郷に戻り、マラルと結婚した。
やがて、マラルは妊娠した。
ミカエルが体調を崩しマラルを実家に連れていった時、アナとクリスが来たことを知る。
ミカエルは、アナを追った。
この作品は、史実であるオスマントルコによるアルメニア人虐殺を、描いたものだ。
全体に、不安感が満ちている。
報われないエレムが、可哀相だ。