昭和17年、軽井沢。
元外交官・水沢欣吾の別荘は、大学生が集まって賑やかだ。
それに、欣吾の一人娘で女学生の節子もいて、とても明るい雰囲気だ。
詩が好きな結城達郎は、節子に惹かれている。
節子に、見合いの話が来た。
まだ早いと難色を示す節子だが、ある日、叔母が相手の男性を連れてきた。
学生の一人・大浦が一芝居打って、破談に成功した。
戦争の最中であり、徴兵されていつ死ぬかもしれない達郎は、なかなか節子に気持ちを打ち明けられない。
しかし、再び縁談が持ち上がった時、達郎は節子との結婚を決意した。
軍人であり、内地勤務の兄・真次郎は、節子を諦めるよう達郎を諭した。
大浦が戦死した。
節子は、結核が進行していた。
この作品でも、山口百恵は病弱で薄幸な少女を演じている。
あの時代、「悲劇のヒロイン」 を賛美する風潮が強かったからか。
大人びた雰囲気の彼女には、はまり役である。