captainsunday’s blog

ネタバレしないように、思い出に残っている映画を、簡単に解説しています。

絶唱

三浦友和山口百恵主演、日本の映画である。

 

山陰の小さな山村。

 

小雪が、泣きながら山を駈け降り、実家に帰ってきた。

 

心配する両親に小雪は、「私のことで、旦那様と若様が喧嘩した」 と言い、泣き続ける。

 

やがて小雪は、「若様の足音が聞こえる。若様が来た。」 と言って、逃げるように裏山へ駆けだしていった。

 

そこへ、小雪の奉公先である園田家の跡取り息子、順吉が入ってきた。

 

順吉は京都の大学に通っているのだが、実業家の娘との縁談が持ち上がっていた。

 

その日、順吉は小雪と結婚すると言って、父親と喧嘩したのだった。

 

休暇が終わり、順吉は京都に戻った。

 

順吉の父は、二人を引き裂くために、小雪を遠くの親戚に預けさせることにした。

 

急ぎ大学から戻った順吉は、家を出て小雪と駆け落ちした。

 

二人は、鳥取砂丘が見える場所に部屋を借り、慎ましくも幸せな日々が始まった。

 

順吉は、肉体労働で稼いでいる。

 

また、順吉の読書会の仲間も、時々、訪ねてきた。

 

戦争が始まった。

 

ついに、順吉の元にも召集令状が来た。

 

この作品は、冒頭の映像とナレーションが、ホラー映画を彷彿とさせる。

 

それで、不安と重苦しさが後を引く。

 

ラストは、やっぱりホラーだ。

 

悲劇のヒロインが流行っていたとはいえ、大人気だった山口百恵のファンは、この映画を観て、どんな気分になったのだろう。