日本のアニメーション映画である。
冒頭、高価なスプーンを盗んだ怪盗Uが、刑事の追跡を振り切って列車から飛び降りた。
ある日の昼下がり、おしりたんていは相棒のブラウンと共に、行きつけのカフェ「ラッキーキャット」 で寛いでいた。
そこに、買い物帰りのパオットさんが立ち寄った。
パオットさんは、新しくキッチンカーでカレーを売るために、「特別なスパイス」 を買ってきたのだった。
それは滅多に手に入らないもので、店にあった最後の一個を、運良く買えたのだった。
それを見せようと袋を空けると、特別なスパイスだけが無かった。
ショックの大きいパオットさんは、奥の部屋で寝込んでしまった。
パオットさんがカレーの開発のためにしていた苦労を、ラッキーキャットのマスターは、よく知っている。
マスターは、おしりたんていに探してくれるよう、頼んだ。
おしりたんていは、パオットさんが持っていた三軒分の店のレシートから、通った道順を割り出して、探しに出た。
この作品は児童向けのもので、シナリオは単純である。
しかし、ぼうっと観ていてはいけない。
映像の中に、様々なヒントが、さりげなく忍ばせてある。
集中力を持って観ると、とても楽しめる。
パズルを解く楽しさだ。