高畑勲監督、日本のアニメーション映画である。
テレビアニメ52話をまとめたものだ。
19世紀の、イタリア、ジェノバ。
マルコの父は、貧しい人にも診療を施す医者だ。
そのせいで借金が嵩み、マルコの母アンナは、アルゼンチンに出稼ぎに行くことになった。
いよいよ出港というときになっても、マルコは母と別れるのが辛く、意地を張っている。
そして母は、旅立っていった。
一年経ち、母からの手紙が途絶えるようになった。
父に聞くと、病気で2、3日寝込んでいるという。
しかしマルコは、母は重病に罹っているのではないかと疑った。
マルコは、アルゼンチンに行きたいと父に訴えるが、父は許してくれない。
それでマルコは、ブラジル・リオデジャネイロ行きの船に忍び込んだ。
翌朝、マルコは見付かった。
彼は、父親に引き渡されそうになったところ、船のコック長レオナルドの計らいで乗船できた。
リオからはイタリアの移民船に乗り換え、ブエノスアイレスに到着した。
母のいるはずの家を訪れたが、既に引っ越した後だった。
この後、様々な苦難に見舞われながらも、沢山の親切な人との出会いがあり、マルコは旅を続ける。
感動する場面が、沢山ある。
時代的なものもあるが、当時の作品は、台詞が丁寧だ。
そして、無駄がない。