フランスの映画である。
劇場の清掃員をしているアンドレイは、かつてボリショイ交響楽団の主席指揮者だった。
ブレジネフの時代に、ユダヤ系演奏家排斥を拒否したため、解雇されたのだった。
ある日彼は、一枚のファックスを目にした。
パリの劇場で演奏してくれる楽団を探している、というものだ。
期限が2週間しかなかったが、彼は、復帰のチャンスと考えた。
彼と共に解雇されたメンバーと共に、ボリショイ楽団と詐って参加することを決める。
かつての仲間達は、救急車の運転手や、のみの市、映画館などで働いていた。
集めるのも一苦労だ。
そして彼は、ソリストをパリ在住のアンヌ・マリーに決めた。
彼らはパスポートを偽造して、出発。
無事、パリに到着した。
ところがメンバー達は、勝手に金を稼ぎに出掛けてしまい、リハーサルがままならない。
すったもんだのやりとりが、面白い。
そして、感動。
音楽も、素晴らしい。