寺尾聰主演、日本の映画である。
江戸時代。
雨の中、傘を差しながら一人の浪人が、川の様子を見に行く。
長雨のために増水していて、当分、渡れそうにない。
浪人の名前は、三沢伊兵衛。
宿に戻ると、長らく足止めされている他の客達で、ごった返している。
二階の部屋で妻と二人寛いでいると、下から喧嘩の声が聞こえてきた。
伊兵衛は仲裁に入り、そのまま、雨の中を出て行った。
暫くして、魚や酒などをたくさん買い込んで、帰ってきた。
宴会が始まり、客達は大喜びだ。
伊兵衛は、妻に約束を破ったことを詫びる。
しないと誓った賭け試合をしてきたのだ。
妻は、笑顔で赦した。
翌朝、雨が止んだ。
伊兵衛は、散歩がてら剣術の稽古をする。
帰り道、若い侍達が果たし合いをしているのに、出くわした。
伊兵衛は、仲裁に入る。
その一部始終を見ていた城主が、伊兵衛を城に誘った。
城主は、剣術指南役を探していた。
伊兵衛の腕を見込んだ城主は、家来に彼を迎えに行かせた。
全体に、ほのぼのとした雰囲気の作品だ。
時代劇は台詞が丁寧だから、観ていて心地よい。