国分太一主演、日本の映画である。
18歳で入門し、22歳で二つ目に昇進した落語家・今昔亭三つ葉は、なかなか真打ちに上がれないでいた。
ある日、師匠が話し方教室の講師に出掛けるのに、お供した。
講演の最中、一人の女性が席を立つ。
三つ葉は、追いかけていって、何がいけなかったのかと問う。
女性は、「本気で喋ってない。客をナメている。」 と、つっけんどんな態度だ。
立ち去る女性に三つ葉は、自分の出る寄せの日時と場所を伝えた。
二つ目の演芸会。
件の女性が、真正面最前列に、一人、座っていた。
緊張した三つ葉は、ぼろぼろの状態で終える。
女性の名前は、十河五月、口べたをコンプレックスにしている。
家に帰ると、祖母の茶道の弟子である女性から、大阪から来た甥に落語を教えて欲しいとたのまれた。
三つ葉は、村林優という少年と十河五月に、話し方教室として落語を教えることになった。
すると、怪しげな男性が中をうかがっている。
彼も、話し方教室に入りたがっていた。
変装していたが、元プロ野球選手・湯河原だとばれた。
野球解説があまりにも下手なので、うまくなりたかったのだ。
コメディタッチで、テンポが良く、楽しめる作品だ。
大阪弁の少年が、とてもいい味を出している。