小津安二郎監督、日本の映画である。
高度経済成長期、川沿いの下町が舞台だ。
小さな住宅が、密集している。
子供達の間では、おなら遊びが流行っていた。
額を押されると、放屁するという遊びだ。
子供達は、軽石を食べたりして、うまくおならが出るように努力している。
近所の丸山家には、テレビがあった。
子供達はいつも、ここで相撲を見せてもらっているのだが、母親達は、それが気に入らない。
林家の実と勇は、母親にテレビをねだるが、買ってもらえそうになかった。
主婦の間では、町内会費がネコババされたのではないかと、噂が持ち上がる。
ある日、実と勇は、テレビを買ってもらうためにハンガーストライキに出た。
母親と言い争っているところに父が帰宅し、二人はこっぴどく叱られた。
「余計なことを言うな」 と言われ、兄弟は、一言も喋らないと決心する。
二人は、近所のおばさんたちに挨拶もしないし、学校でも黙りを決め込んでいた。
何気ない日常が描かれている。
派手なハリウッド映画を観慣れてしまうと、退屈だろう。
今は「名優」 と呼ばれている出演者達の台詞は、棒読みだ。