台湾・アメリカ合作の映画である。
太極拳の達人である朱老人が、ニューヨークで成功している一人息子アレックスを訪ねてきた。
アレックスの妻マーサは、本を執筆している。
6歳になるジェレミーと、3人暮らしだった。
そこに朱が来て、一緒に住み始めるのだが、英語を解さない朱に、マーサはイライラしっぱなしで、執筆が捗らない。
朱は、太極拳の教室を開いて、教えることになった。
そこで、料理教室をしている陳婦人と知り合う。
ある日、新聞に出ているはずのマーサの書評がなかった。
ストレスのせいでマーサの胃が痙攣し、彼女は倒れてしまう。
朱が看てみると、胃から出血しているようだ。
マーサは、緊急入院した。
マーサが入院している間に、朱は、迷惑をかけた陳婦人に、贈り物をした。
やがてマーサが退院して、自宅のパソコンで仕事を再開した。
朱は、マーサに散歩に行ってくると告げる。
機嫌が悪いマーサは、彼を適当にあしらった。
アレックスが帰宅すると、父がいない。
日が暮れても、朱は帰ってこなかった。
父と息子が、互いを思いやるヒューマンドラマだ。
朱老人が見せる太極拳の技が、素晴らしい。
コミカルな場面もあって、良い気分になれる作品だ。