フランスの映画である。
青年アルベルは、街角で歌を歌い、歌詞を売って稼いでいる。
友人のルイは、露天商だ。
ある日、彼が歌っているとき、スリが働いていた。
アルベルは、歌い終わった後、そのスリを追いかけて、若い女性から奪った金を取り戻した。
その女性に金を返してやっていると、男が彼女を連れ去った。
女性の名はボーラ、ルーマニア人だ。
男の名はフレド、この辺りを仕切っている。
フレドはボーラをカフェに連れ出し、鞄から彼女の部屋の鍵を抜き取った。
フレドと喧嘩して店を飛び出したボーラを、アルベルが待っていた。
ボーラは、アルベルの部屋に泊まる。
翌朝、アルベルの知人が、彼の部屋に鞄を置いていった。
鞄には盗品が入っていて、アルベルは警察に連行されてしまう。
1930年に公開された、ルネ・クレール監督の初めてのトーキー映画である。
モノクロで、全体に寂しい雰囲気だ。