フランス・カナダ合作のドキュメンタリー映画である。
冬の北極。
身籠もったホッキョクグマは、雪を掘って作った巣穴で2頭の子を産んだ。
北極の冬は、昼間も太陽が出ない暗闇の世界である。
母親は何も食べずに母乳を与え続けた。
3月。
太陽が当たりを照らし、ホッキョクグマの親子は外へ出た。
母は子に、狩りを教える。
そこへ、雄のホッキョクグマが近づいてきた。
雄は、小グマを餌としか思っていない。
3頭は、そっと、その場を離れた。
春から夏にかけて、北極では他の動物たちも活動を始め、賑やかだ。
6月ともなると、氷が減って餌が獲りにくくなり、ホッキョクグマには辛い日々が続く。
9月。
氷が増え始め、成長した子熊は親元を旅立っていく。
この映画は、「地球温暖化キャンペーン」 の一環だろう。
だから、信者の多い日本ではウケた。
北極は、夏になると6割の氷が溶ける。
4割しか残っていないから、「温暖化で北極の氷が溶けた」 と映像を見せられたら、無知な人間は信じてしまう。
氷が無くなって泳いでいるホッキョクグマの映像を見せれば、温暖化が進行していると確信してしまうだろう。
しかし、ヒグマから進化したホッキョクグマの体型は、泳ぐために流線型に進化したのだ。
体型の進化は、100年や200年では起こらない。
大昔から、夏の北極は氷が少なかったのである。