アルフレッド・ヒッチコック監督、ジェームズ・スチュアート主演、アメリカの映画である。
ニューヨーク、アパートの一室。
大学時代の友人、ブラントンとフィリップは、ロープでデイヴィッドの首を絞めて殺害した。
ニーチェの理論に従って、自分たちの優秀さを示すために殺したのだ。
そして遺体をチェストの中に隠す。
彼らは、パーティーを催した。
招待客がやってくる。
デイヴッドの父親、デイヴッドの婚約者ジャネット、元彼のケネス、そして大学時代の先生だったルバート ( ジェームズ・スチュアート ) だ。
テーブルではなく、遺体を隠したチェストの上に御馳走を置いて、パーティーは始まった。
会話が弾むが、フランドンの緊張が高まっていく。
ディヴィッドがなかなか現われず、ブラントンとフィリップの様子がおかしいことから、ルバートはデイヴィッドが殺されたのではないかと、疑いを持つ。
ブラントンは、デイヴィッド殺害に使ったロープで本を縛り、父親に手渡した。
パーティーが終わり、帰りがけにルバートが手渡された帽子には、デイヴィッドのイニシャルがあった。
ルバートは、確信した。
殺人がばれるかばれないか、犯罪者二人のハラハラする気持ちを、体験できる。
この辺りの演出は、さすがヒッチコックだ。
大金をかけなくても、面白い映画が作れるということが、これを見れば分かる。