主人公トゥルーマン・バーバンクは、明るい青年だ。
離島シーヘブンに住んでいて、保険会社に勤めている。
彼は、この島を出たことがない。
幼い頃、小さなボートで嵐に遭って父を亡くし、海を恐れていた。
ある朝、いつものように出勤しようとすると、上空から何かが落ちてきた。
近寄ると照明だった。
理解できないまま、車で出勤する。
ラジオからは、まるで今の出来事を知っているようなDJの口ぶりが・・・。
彼の夢は、フィジーへ行くことだ。
そんな話を、親友のマーロンにする。
ある日、出勤の途中、亡くなったはずの父やに出くわす。
どうしたわけか、周りの人が父を連れ去り、トゥルーマンが追いかけようとするのを邪魔するのだった。
この辺りから、周りの人々の言動に、疑問を持つようになる。
実のところ彼は、生まれたときから撮影され、生放送で世界中に配信されていたのだった。
妻も、友人も、父親さえも俳優なのだ。
前半は、退屈でつまらない。
よく考えれば、非常に恐ろしい内容である。
ジム・キャリーのコミカルな演技のお陰か、恐怖感は無いが。
この主人公とまでは行かないが、我々も、既に監視社会に生きているのだ。
無邪気にラインで何でも通信していると、いずれ痛い目に遭う。