フランスの映画である。
ジルとマリオン夫婦は、ついに離婚が成立した。
その後ふたりはホテルに行き、もう一度愛を確かめ合ってみる。
ジルは、やり直したかったが、マリオンには無理だった。
彼女は一人、去っていく。
物語は、時間を遡る。
ジルの兄に恋人 ( 男性 ) ができたので、ジルとマリオンは自宅に招待した。
会話の流れで、ジルは、過去の浮気話をする。
それが自慢話になってきて、マリオンには辛かった。
その夜、マリオンは息子のベッドで、泣きながら眠った。
遡って、息子の出産の日。
マリオンは、緊急分娩になった。
ジルには連絡したが、なかなか病院に来ない。
彼女は帝王切開で出産し、ジルが来たのは、3時間も経ってからだった。
ジルは、保育器の中にいる息子を見て、吐き気をもよおし、出て行ってしまう。
その夜、マリオンは電話でジルに子供の名前について相談した。
ジルは、全く考える気がなく、マリオンは一人で「ニコラ」 と名付けた。
遡って、二人の結婚式、
パーティーで飲み過ぎたジルは、酔いつぶれて寝てしまった。
マリオンは、仕方なく散歩に出る。
池の所まで来た時、すてきな男性に声を掛けられた。
結婚式の参列者の振りをした彼女は、一度は断ったものの、その男性とベッドを共にした。
そして、二人の出逢いまで遡る。
新しい手法の、恋愛映画だ。
新婚初日の妻の裏切り以外は、離婚するほどのエピソードではない。
それでも、最初のボタンの掛け違えが、後々まで影響するのだ。
彼らの日常生活をイメージして、最後には納得する。
ただ、なんとなく切なかった。