チャールトン・ヘストン主演、アメリカの西部劇である。
主人公サム・バーゲードは、かつて鬼の保安官と恐れられた男だ。
今は引退して、一人娘スーザンと暮らしている。
彼は、かつて列車強盗ザック・プロボ ( ジェームズ・コバーン ) を逮捕する際、プロボの妻を誤って射殺してしまった。
そのことを、負い目に思っている。
プロボは、服役中で鉄道敷設作業をさせられていた。
ある日、作業中に監視員を殺害し、仲間と共に脱走した。
サムに、復讐するためだ。
情報を受けたサムは、保安官メイの元へ行き、保安官として復帰しプロボ逮捕の先頭に立った。
サムは、プロボが復讐に来ることを知っていたので、金貨輸送の偽情報を流し、メイと共に待ち構えていた。
ところがプロボは、その裏をかいてサムの家に行き、スーザンを誘拐する。
サムは、プロボが残した置き手紙を頼りに、スーザンの恋人ハルも連れて、プロボを追跡する。
プロボは、インディアン居留地に逃げ込んだ。
ここは、逮捕権が及ばない。
仕方なく保安官のメイは、町に帰ってしまう。
サムは、ハルと共に追跡を続け、プロボ達を見つけ出した。
この作品は、早撃ちガンマン、ヒーローが活躍する西部劇ではない。
細かな心理描写を使い、サスペンス映画と言える。
ただ、もどかしくて、しかも後味がスッキリしない作品だ。
特に女性には、賛同できないシナリオだろう。
リアリティがあり、実際にはそうなのだろうけれど、これは映画であり娯楽なのだから、スカッと終わらせて欲しかった。